技能実習制度については、政府において制度改正が検討されています。2023年末に有識者会議の最終報告書が公表されました。これを基に、制度改正の見通しをテーマごとにアップしていきます。

就労生の日本語能力の要件

現行制度

技能実習生は入国前に1カ月以上(多くの場合5カ月)の日本語講習を受け、入国後はさらに約1カ月の講習を受けるというのが主な流れとなっています。介護職種では日本語検定N4への合格が必要です。

改正後

入国前に日本語検定N5(または同等の試験)に合格するか、入国後に日本語検定N5に相当する講習の修了が必要となりそうです。このことから、現行制度では入国前と入国後の両方で日本語講習を受けなければなりませんが、改正後は入国前・入国後のどちらかで要件を満たせる模様です。入国の翌日や翌週の入社も可能となるでしょう。

分野によっては上乗せ基準を設けることも可能とされており、現在と同様に介護職種では日本語検定N4への合格が必須となることも考えられます。

※上記の内容は有識者会議「最終報告書」に基づいて作成しており、実際の改正法等と異なることがあります。予めご了承下さい。