技能実習機構が発表した2019年度の業務統計によると、機構が実習生に避難先となる宿泊施設を提供した件数が、2018年4月から2020年3月までの2年間で71件だったことがわかりました。

機構が行うこの宿泊支援は、実習生本人から相談があった案件について、必要と判断した場合は実習生に対して機構の費用負担で宿泊先と食事を提供するというものです。実習生に宿泊先を提供している間、機構は他の監理団体・企業に実習生の受入れを求めます。

機構は全国389カ所で宿泊施設を確保しているとのことですが、それにも関わらず2年間で71件のみの支援となっています。機構は実習生保護を主要業務の一つとしており、民間団体が実習生の避難先を提供している例もあることから、機構は宿泊支援のより積極的に活用してほしいと思います。