


ミャンマーの状況
●豊富な人材
日本ではベトナム人実習生がもっとも多くなっており、全体の約半数を占めます。 このため、ベトナムでは実習生も”売り手市場”になっていて、優秀な実習生を採用するのはかなり難しくなっています。ミャンマーでは数年、紛争の影響で技能実習から特定活動への在留資格変更が可能となっており、全国的に失踪が多発しておりました。2024年10月からは失踪者には特定活動への変更は不可となり、失踪は収束しています。ただ、徴兵が開始され、18歳〜35歳の男性は出国がができなくなっています。現在ご紹介できるのは女性と35歳以上の男性になっています。日本へ行きたい人材は多いです。 一方、ミャンマー人実習生は全体の数%で、能力の高い人材が面接に応募してきます。また、人口も5,000万人を超えており、このうち50%以上が30歳未満です。更に、物価はベトナムの約半分でミャンマー人が日本に行くメリットも高くなっています。 今後、長期的な実習生受入れを考えるのであれば、ミャンマーはベトナムよりも優位性があります。
●日本人と考え方が近い
ミャンマー人の約9割は仏教徒で、「人に親切にして功徳を積むことが良い」という考え方を持つ人が多いです。他にも、必ずしも良いこととはいえませんが、「思っていることを口にしない」ところも日本人と相通じるものがあります。外国人である実習生を受入れるあたって、考え方・価値観が近いというのは現場で一緒に仕事をする際に大きなメリットになります。人口の面・宗教の面からも、ミャンマー人はおすすめです。
●日本に来るメリットが大きい
ミャンマーの平均月収は1万円台で、地方の農家では1万円に満たない人もいます。 一方、実習生を多く送出しているベトナムの平均月収は3万円、都市部では5万円を超えてきており、ミャンマーの何倍にもなります。残念なことではありますが、賃金格差があればあるほど、日本へ来るメリットが大きくなり、モチベーションが高くなります。
●日本語の習得が比較的早い
ミャンマーの公用語であるビルマ語と日本語は、単語を並べる順番がだいたい同じで、「話す」という点では互いに覚えやすい言葉といえます。 文字については、日本人はビルマ文字(上の図のように曲線が多い文字)を覚えないといけませんし、ミャンマー人はひらがな・カタカナ・漢字を覚えないといけないので、「書く」面ではお互いに苦労があります。 とはいえ、実習生にとって、まずは会話によるコミュニケーションが第一です。他の東南アジアの実習生と比べて、ミャンマー人は早く日本語が話せるようになる傾向にあります。
ミャンマー人の特徴
●仏教の考えが生活に根ざしている
ミャンマー人は仏教徒が多く、全体のおよそ9割を占めます。 ミャンマーの仏教は日本よりも厳しく、一般の信者も修行や功徳を積むことを大切にします。ミャンマー人、特に男性は幼少期に出家(短いと一週間程度)している人が多く、日々の生活でも功徳を積むことを善しとします。道を尋ねると親切に教えてもらえますし、バスに乗ったときも、手荷物を持っていれば座っている人が持ってくれたりします。実習生が日本で観光したい場所として、鎌倉の大仏は上位にランクインします。
●働くのは女性
東南アジアの他の国でも同じですが、概して女性の方がよく働きます。 男性は昼間から路上喫茶店で友人同士談笑していますが、女性の中には工事現場で重いものを運ぶ人もいます。大学へ進学するのも女性が多いですし、実習生としても、性別を問わない職種であれば、女性を採用するのがおすすめです。
●日本に親しみを持っている
ミャンマーはかつてイギリスの植民地でしたが、第二次大戦中に「ビルマ建国の父と称されるアウンサン将軍(アウンサンスーチーさんの父)に日本が軍事訓練を施すなど、ミャンマーの独立を支援しました。こういった経緯から、ミャンマーはいわゆる親日国と言われていて、多くのミャンマー人も日本に親しみや憧れを持っています。 ちなみに、2015年にミャンマー国軍の最高司令官が来日した際には、当時アウンサン将軍を訓練した鈴木将軍の墓参を行いました。
都心部・地方の街並み
ヤンゴン市内の中心部の様子です。写真では車の数もあまり多くありませんが、日中は結構渋滞が激しいです。ベトナムとは違ってヤンゴン市内ではバイクは禁止されています。
仏教徒が多いミャンマーには、各地にパゴダ(仏塔:釈迦の遺骨などが納められている仏教施設)が点在します。中でもヤンゴン市内にあるシュエダゴンパゴダはミャンマー有数の規模を誇っていて、ミャンマー人が一生に一度は参詣したいと思うパゴダです。
ミャンマーのあれこれ
●食文化
ミャンマーは多民族国家であるため、いろいろな民族の料理を口にすることができます。ミャンマー人がもっともよく食べるのは「ミャンマーカレー」と呼ばれているもので、肉や魚などの具材を油と香辛料で煮込んだものです。 この他、空芯菜炒めやミャンマー風のタレをつけた焼き鳥などもあります。
●「生まれ曜日」の重要性
日本では、血液型によって「几帳面」とか「社交的」といった性格診断をすることがありますが、これと似たようなものをミャンマーでは「生まれ曜日」で行います。日本の”血液型占い”は話半分というところが大きいですが、「生まれ曜日」についての考えは多くのミャンマー人に浸透していて、「日曜日生まれと金曜日生まれの人は相性が良い」というように相性を診断するのにも使いますし、子供の名前をつける時も、一文字目は生まれ曜日によって決めることが多いです。